現在の日本競馬界はディープインパクトが牽引しているといっても過言ではありません。2012年以降毎年リーディングサイアーに輝いており、歴史に名前を残すような名馬を多数輩出しています。

ディープインパクトは父が日本の競馬界の歴史を変えたサンデーサイレンス、母がウインドインハーヘア、母父がアルザオという血統です。現役時代は通算成績14戦12勝、GI7勝という実績を誇り、2年連続で年度代表馬にも輝いており、さらに顕彰馬にも選出されています。

引退後には社台スタリオンステーションにおいて種牡馬生活をおくり、活躍馬が続出しているため、ほぼ毎年のように種付け料が上昇しています。2007年の種付け料は1200万円で、その後値下げされましたが、産駒が活躍し始めるとどんどんと価格は高騰し、2014年には2000万円に到達し、2015年には2500万円、2016年には3000万円、そして2018年には4000万円という驚きの種付け料が設定されています。2008年産駒がGIを制して以降、毎年ディープインパクトの子供はGIを勝っていて、日本競馬の宝といえる存在です。

種付け料が4000万円に高騰しても人気はとどまるところを知らず、日本国内のみならず海外からもディープインパクトとの種付けのために繁殖牝馬が訪れるというケースもありました。そんな状況だったわけですが、4月2日にディープインパクトの種付けが中止される旨が発表されました。驚きのニュースでしたが、その原因は首や腰の状態が思わしくないというものです。無理をしてしまうと悪化してしまい取り返しのつかない状況になりかねないので、このような判断が下されたはずです。

特にディープインパクトの場合は他の種牡馬以上に短期間で多くの種付けをこなす必要があります。間違いなく首や腰に負担がかかっているので、少々の休養も必要でしょう。ただディープインパクトは春の種付けシーズンの間に数十億円を稼ぎ出すと言われている種牡馬なので、社台スタリオンステーションとしても大きな痛手だと思われます。恐らく腕利きの獣医師が最高の治療を施すと思われるので、来年の種付けシーズンには元気な姿を見せてくれるでしょう。

このニュースが報じられて以降、桜花賞をグランアレグリアが、天皇賞春をフィエールマンが制していて、改めてディープインパクトの存在感の大きさに気づかされます。ディープインパクトの状態が良化することを暴露王は願っています。

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