2020年から始まったサウジアラビアでの競馬の一大イベント「サウジCデイ」。現地時間2月29日に開催され、日本からは全部で5頭が4レースに出走しました。

まず初めに行われたのはモハメドユスフナギモーターズC。ディアドラが出走し、ブックメーカーでも圧倒的な1番人気でした。レースでは道中周りを囲まれながら走る不利もありましたが、最後の直線では外に出して猛然と伸びてきます。同じく外から伸びてきたのは全く人気がなかったバーレーン所属のポートライオンズ。差されてしまいディアドラは2着に敗れています。

続いて日本馬が出走したレースは、サンバサウジダービーC。挑戦したのは今年3歳のフルフラットで、未勝利戦しか勝利していませんが、2歳時にはBCジュベナイルに挑戦し5着に入っています。前走は1勝クラスで2着に敗れていましたが、サウジアラビアに着いてからの調教も素晴らしく期待されていました。

結果は大きなリードを保ったまま勝利し、今後の飛躍に期待を持たせる結果となりました。日本とは全く異なるダートで、どちらかといえばアメリカ寄りのダートのようなイメージを受けたサウジアラビア。もしかすると日本以上にアメリカなどのほうが向いているのかもしれませんね。

そして次に開催されたのはサウジアCで、ダート1200mが舞台です。遠征経験の豊富なマテラスカイが出走し、最後の直線を向いた頃には逆転しがたい大きなリードを保っていました。ですが徐々に外からニューヨークセントラルが伸び、最終的には僅差で敗れてしまいました。マテラスカイはこれまでに日本で重賞勝利のあるものの、GI勝利はありません。昨年はドバイゴールデンシャヒーンで2着に入るなど活躍ぶりも見せました。今度こそ大きな舞台で勝利して欲しいです。

そしてメインレースのサウジC。日本からは無敗の怪物でもあるクリソベリルとゴールドドリームが出走しました。特にアメリカから強豪馬が押し寄せていたので人気はありませんでしたが、未知の競馬場でのレースということもありどの馬にも可能性はありました。

結果的には海外のブックメーカーでも人気だったマキシマムセキュリティがとても強い競馬を見せて、2着のミッドナイトビズーに4分の3馬身差をつけ完勝。日本のゴールドドリームは6着、クリソベリルは7着という成績でした。

賞金の高さが桁違いで全世界から注目されていたサウジCデイ。独特の雰囲気の中開催され、強い馬が無事強い結果を見せてくれました。フルフラットが日本の馬の強さを見せ付けてくれ、また武豊騎手も早速サウジアラビアで勝利したというのはさすがです。

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