9月16日に中山競馬場でセントライト記念が、そして9月22日に神戸新聞杯が阪神競馬場で開催されました。両方のレースとも3歳馬が出走できるレースであり、菊花賞をはじめとしたGI戦線へ向かう馬たちの力を試す場所でもあります。

セントライト記念は1番人気が横山典弘騎手が騎乗するリオンリオン。残念ながらダービーは大敗したものの、青葉賞を制していることからもわかるように力を持っています。名手横山騎手の手綱さばきであれば、優勝すると考えた人も多いのでしょう。

2番人気は2歳時から活躍するニシノデイジー、3番人気は3戦3勝の無敗で挑むことになったザダルです。春にはダービー前哨戦でもあるプリンシパルSを制し、ある程度の力を持っていることは証明されています。他には上り馬のオセアグレイト、ルメール騎手が乗るルヴォルグも上位人気でした。

レースがスタートするとまずアトミックフォースが逃げの手に出て、2番手にはナイママや人気のリオンリオンが続きます。道中の入れ替わりはそれほど激しくなく、最後の直線に入ります。最後の直線に入ってもしばらくの間は逃げ粘るアトミックフォースが先頭に立っていましたが、8番のリオンリオンがあっさりと交わし後続に2馬身差をつけて完勝。2着には川田騎手のサトノルークス、3着は無敗で挑戦したザダルが入っています。

残念ながら2番人気のニシノデイジーは馬券に絡むことはできず、このレースも一因となったのでしょうが勝浦騎手の降板が決まりました。やはりG2勝ち馬のリオンリオンの実力は伊達ではありませんでした。

神戸新聞杯は強豪馬が出走するためか、全部で8頭立てと少々寂しいレースとなりました。しかし皐月賞馬のサートゥルナーリアや皐月賞2着、ダービー3着のヴェロックスが出走していて、レースレベル自体は高めでした。1番人気はサートゥルナーリア、2番人気がヴェロックス。この2頭が抜けた人気ですが、3番人気は武豊騎手が乗るワールドプレミアでした。

レースが始まると、シフルマンがハナを切ります。それに続いて人気のサートゥルナーリアが早くも2番手を確保。少頭数ということもあり道中の馬順の入れ替わりがほとんどなく、3コーナー手前までやってきます。3コーナーを目前にした頃にはサートゥルナーリアが逃げるシフルマンをかわし先頭に立ちます。

直線に入ってもほとんど追われるところなくあっさりと抜け出しにかかり、必死で2着を確保しようとするヴェロックスに影をも踏ませません。最終的にはサートゥルナーリアが3馬身差でヴェロックスを破り、3着にはワールドプレミアが入っています。とても堅い決着で、3連単の払戻金はなんと700円。

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