スプリント路線の重賞レースのオーシャンSは、高松宮記念の重要な前哨戦として存在しています。今年は3月2日に中山競馬場で開催され、1番人気は前走のオープン特別を勝っているモズスーパーフレア、2番人気は昨年と一昨年このレースで2着に入っているナックビーナスでした。1番人気のジョッキーはルメール騎手、3番人気のジョッキーはデムーロ騎手と、JRA所属の外国人ジョッキーの馬が上位人気となりました。

レースがスタートすると予想通りモズスーパーフレアがハナを切り、予想以上に後続を離します。3コーナーをカーブする際にも後続にある程度の差がありましたし、それは4コーナーになっても衰えることはありません。直線に入っても勢いは十分で、2番手のナックビーナスが必死に追っても差が詰まることはありませんでした。最終的には1馬身4分の1でモズスーパーフレアが快勝しています。モズスーパーフレアは父がSpeightstown、母父がBelong to Meで、アメリカ生まれの競走馬です。

そして3月23日に中山競馬場で行われた日経賞は1勝馬ながら菊花賞で2着、その他にもG2レースで2着2回のエタリオウが1番人気に推されています。2番人気には重賞勝利こそありませんが今年の日経新春杯で2着に入っているルックトゥワイス、3番人気は3歳時にラジオNIKKEI賞を勝利しているメイショウテッコンでした。

武豊騎手が騎乗するメイショウテッコンがハナを切る展開となり、そのままレースが進みます。武豊騎手は逃げ馬に乗るとかなりのうまさを発揮するので、逃げた時点で勝利を確信したともいるかもしれません。

3コーナーあたりで後続が押し寄せるもののまだまだ手応えには十分余裕が感じられました。4コーナーを回って最後の直線に向くとさらに脚を伸ばし、2着に入ったエタリオウに1馬身4分の1差をつけて優勝しました。2着に入ったエタリオウはこれが生涯で7度目の2着であり、恐らく今後もシルバーコレクターと呼ばれ続けるでしょう。その不名誉な称号を払拭するためにもぜひともGIを勝利して欲しいです。

勝利したメイショウテッコンは父がマンハッタンカフェ、母父がアメリカで活躍したLemon Drop Kidという血統です。まだ4歳になったばかりの馬なのでこのまま強くなれば、長距離GIを中心にかなりの活躍が見込めるかもしれません。両レースとも名手が勝利を収め、暴露王としても改めて競馬における騎手の重要性を認識できました。

関連記事:「暴露王で競馬についての情報収集をしてみました。