1年に2度行われる障害レースのGIのうちのひとつの中山グランドジャンプは、障害界の絶対王者オジュウチョウサンが出走すると話題になっています。
前哨戦の阪神スプリングジャンプを危なげなく勝利したことでより確実性が高まっているといっても過言ではなく、1番人気になることはほぼ確実でしょう。
このレースを勝つとなんと中山グランドジャンプ4連覇となり、本当にすごいことになります。
しかしオジュウチョウサンを打倒すべくそれ以外の障害ホースたちも虎視眈々と狙っています。

オジュウチョウサンが有馬記念に出走したため出ることができなかった2018年の中山大障害の優勝馬ニホンピロバロンは打倒オジュウチョウサンの最有力候補でしょう。
昨年は中山グランドジャンプで3着に入りましたが、勝ち馬のオジュウチョウサンには3.8秒も離されています。
しかし力をつけたことは事実だと思うので期待したいところです。

他には2019年の阪神スプリングジャンプでオジュウチョウサンの2着に敗れたタイセイドリームにもチャンスがありそうです。
阪神スプリングジャンプではオジュウチョウサンと0.4秒差ですから、展開の紛れなど次第では勝利してもおかしくはありません。
オジュウチョウサンよりひとつ年上の9歳ですがまだまだ元気で、昨年4着のリベンジを狙っているはずです。

本来であれば障害界に訪れた新星のトラストが打倒オジュウチョウサンの最有力候補だったかもしれません。
昨年秋の障害デビュー戦は1.3秒差の圧勝、2戦目のオープン戦は0.7秒差、そして今年初戦の春麗ジャンプSは2着に2秒差をつける圧勝劇を演じています。
この馬がオジュウチョウサンを破る可能性があるとささやかれていましたが、残念ながら現在休養しています。

ということはニホンピロバロン、タイセイドリームのようなすでにオジュウチョウサンと対決し敗れている馬に注目が集まります。

中山グランドジャンプは中山大障害の4100mよりもさらに長く、4250mも走るためかなりのスタミナも必要です。
もちろんオジュウチョウサンに勝つためにはスピードも不可欠ですし、騎手もうまく乗る必要があります。

障害レースは普段なかなかスポットライトを浴びる機会が少ないため、競馬ファンに感動させられるようなレースをして欲しいと思います。
レベルの高いレースであれば自然とファンも感動しやすくなりますし、歴史に残ることになるでしょうね。

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