東京競馬場で5月11日に行われた京王杯スプリングCは、芝1400mが舞台でした。短距離路線でしのぎを削っている馬たちが出走し、GI馬のサトノアレスもいましたので盛り上がりを見せました。しかしレース直前にサトノアレスは競走除外となってしまい、10億円以上の馬券が払い戻しされたといわれています。

1番人気に推されたのはタワーオブロンドンで、この馬は2017年の京王杯2歳Sで同じ東京芝1400mを走り、見事に勝利しています。それ以降東京競馬場のレースに何度か出走しているものの勝利はなく、前走の東京新聞杯も2番人気ながら5着に敗れています。これまですべて外国人ジョッキーが騎乗しており注目度の高さがうかがえ、今回はレーン騎手が騎乗しました。

2番人気はロジクライ相手、この馬は昨年の富士Sを勝ち、2016年にはシンザン記念も勝っています。東京競馬場との相性は比較的良好で、それも上位人気に推された理由のひとつでしょう。3番人気はトゥザヴィクトリーの子供で2連勝をしこのレースを迎えたトゥザクラウン、4番人気は前走久しぶりに勝利を挙げたスマートオーディンです。スマートオーディンは2歳から3歳にかけて重賞を3勝し、ダービーでも上位人気に支持されていて、力があることはすでに暴露王だけではなく誰もが知るところでしょう。

レースがスタートするとまず外枠からブロワが進出してハナを切ります。その後はダイメイフジ、ロジクライなどが続く展開となり、道中は特に大きな動きを見せることなく3コーナーまで進みます。そして4コーナーをカーブして最後の直線に入っても逃げるブロワが先頭に立ちますが、残り400m地点あたりでダイメイフジにかわされます。ですがその後は外から複数の馬が強襲し、一度抜け出したトゥザクラウンを最後の最後にタワーオブロンドンが差し切り優勝を果たしています。

優勝したタワーオブロンドンと2着のリナーテとの差は4分の3馬身で、そして2着と3着の着差はハナ差でした。非常に大混戦のレースとなり、このレースが鞍上のレーン騎手にとって初の日本の重賞制覇となりました。

優勝したタワーオブロンドンは父がRaven’s Pass、母父がDalakhaniという血統で、3歳時のアーリントンカップ以来の勝利となりました。次走は安田記念が予定されており、恐らくアーモンドアイやダノンプレミアムがいるので1番人気や2番人気にはならないでしょうが、上位人気に推されることは確実でしょう。

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