オジュウチョウサンの活躍のおかげで障害レースと認知度が高まり、また人気も向上してきました。平地競走と障害レースには現在でも大きな差がありますが、障害レースを深く知ることによって大きな興味を感じる人もいるでしょう。障害ならではの魅力がそこにはあり、基本的に平地競走よりも距離が長いので長時間楽しめますし、単に走るだけではなく障害を飛越するため様々な楽しみ方が可能になります。

有馬記念に出走して健闘したオジュウチョウサンが今年から再度障害界に戻ってくることが話題となっていますが、残念ながら最大のライバルであったアップトゥデイトはアクシデントにより休養中です。

そんな中登場したのが2歳時から注目されていたトラストです。トラストは川崎競馬においてデビューを果たし森泰斗騎手を鞍上に迎えて2連勝し、その後はJRAのレースに柴田大知騎手などとタッグを組み挑戦し続けています。札幌2歳Sの覇者でもありますが、中央の平地競走で挙げた勝利は実はこれひとつです。数々の重賞レースなどに挑戦し、3歳時には皐月賞やダービー、NHKマイルCにも挑戦していて、さらに2歳時には朝日杯フューチュリティSで5着に入っています。そんなトラストですが、4歳以降はオープン特別競走や条件戦でもなかなか上位にこれなくなってしまい、ついに4歳の秋に障害デビューを果たしています。

トラストの馬生にとってこの障害転向は非常に大きな意味があったようで、初戦は熊沢騎手を鞍上に1.3秒差の圧勝、2戦目の秋陽ジャンプSは0.7秒差の圧勝となっています。そして2月23日に中山競馬場で開催された春麗ジャンプSにも当然圧倒的な1番人気で登場し、なんと2着に2秒差をつける圧勝劇を演じています。これで最大のライバルであり、障害界の絶対王者のオジュウチョウサンに堂々と挑戦できる!と思われましたが、故障していることが判明し、少しの間休養するようです。

中山グランドジャンプではオジュウチョウサンVSトラストという構図もできあがりつつあったため残念に感じている競馬ファンは非常に多いのですが、冬までに復帰してくれれば恐らく中山大障害ではオジュウチョウサンとトラストの真剣勝負を目にすることができるでしょう。熊沢騎手といえば障害レースだけでなく平地レースでも活躍し、平地のGIも勝利するなどいぶし銀の名ジョッキーです。そのコンビでぜひ障害界を席巻して欲しいと暴露王は思っていいます。

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