JRAの牡馬クラシックレースと言えば、皐月賞、日本ダービー(東京優駿)、菊花賞ですが、そのいずれも勝利して、三冠馬に輝いた競走馬は長い歴史の中7頭しかいません。
三冠を達成した順に、セントライト、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルになります。
いずれも有名ですが、セントライトに関しては、戦前に三冠馬になったということもあり、最近の競馬ファンにはあまりなじみがないでしょう。
ですから詳しく知らない人も数多くいます。
セントライトは、父がダイオライト、母がフリッパンシーという血統で、当時隆盛を誇っていた小岩井農場にて誕生しました。
3歳(当時の4歳)になってからデビューをし、引退をしたのもその年の10月ということで、現役期間は約7か月です。
しかしその間に12戦して9勝を挙げています。
今とはレース形態もかなり異なりますが、史上初の三冠馬の名に恥じない立派な成績を収めました。
オーエンス、セントオーのような活躍馬も輩出しましたが、今一つの種牡馬成績だったかもしれません。
GHQによる財閥解体によって小岩井農場が生産事業不可となったことも一因かもしれません。